先延ばしの習慣「あとでやる」の本当の意味とは?

こんな方におすすめ

  • 先延ばしの意味を知りたい。
  • あとでやる、といつも口癖のように言っている。
  • 何でも先延ばししがちなところがある。

 

先延ばしって、具体的にどういう意味かご存知ですか?

答え:やるべきことがある状況で、やっておかないと後で面倒なことになるとわかっているけど、作業の開始時期を遅らせてしまう現象のことを「先延ばし」と言います。

例えば

明日までに提出しないといけない大学のレポートがあることを理解しているAさん。

ですが、youtubeの動画実況を見たいと思っている自分もいる。

どうするか考えた結果「レポートはあとでやればいいかな」と決断して、動画実況を見始めた。

そして、5時間後

「もうこんな時間になってる、レポートやらなきゃ」

深夜の時間に眠い目をこすりながら、必死にレポートを作成するも、眠すぎて途中で寝てしまい、提出期限に間に合わなかった。

Aさんの取った行動は、ズルズルという擬音語が当てはまるイメージですね。

頭ではわかっているんだけど、それでもあなたはやるべきことを先延ばししてしまうんです。

ザックリ言うと「先にやってしまわないと後で大変な状況になると理解しているのにも関わらず、他の行動を選択して、やるべきことを後回しにしてしまうこと」が先延ばしですね。

脳科学から考える「あとでやればいいや」の本当の理由

なぜ、「あとでやればいいや」の心理が働くのでしょうか?

答え:私たちの脳は、基本的に怠けていたいからです。

人の脳は、とても優れた働きをしているんですが、能力値が高い分、脳にかかる負担を少なくするためエネルギーのロスを減らしたいと考える傾向があります。

  • できるだけ楽をしたい
  • もっとゆっくり休みたい

と考えるのは、あなたの脳が「優秀な怠け者」だからです。

ついついだらだらしてしまってやるべきことを後回しにするのは、脳がそうなるように仕向けているからなんですね。

そして、人の脳が行っている活動をザックリ言うと、

  • 運動機能をコントロールしている「大脳辺縁系」
  • 喜怒哀楽の感情をコントロールしている「大脳辺縁系」
  • 理性・思考・意欲をコントロールしている「前頭葉」

この3つに分類できます。

今回お話ししている「やるべきこと」は、理性・意欲ですので、脳の前頭葉が担当している部分ですね。

ですので、前頭葉がしっかり機能しないと、感情を担当している大脳辺縁系がでしゃばってきて「あとでやればいいじゃん」という楽な方向に流されてしまうんです。

簡単に言うと

「理性の前頭葉」と「感情に流される大脳辺縁系」がかち合ったときに、大脳辺縁系が有利になってしまうため「あとでやればいい」感情が前面に出てくるイメージです。

年齢別にも傾向があって

若い人の方が、先延ばしグセが圧倒的に強い傾向にあります。

理由はシンプルでして

人の脳は、生まれてから少しずつ成長していき、60代後半までずっと成長していくからです。

つまり、10代、20代の若い人の前頭葉は、発達しきれていないので、大脳辺縁系の感情に流されてしまう。

例えば、

定年退職後時間に余裕ができた60代の男性Bさん。

「若いときにもっと勉強しておけばよかった」が口癖です。

これは、「若いとき、なんとなく周りの雰囲気や自分の感情に流されて遊びまわるんじゃなくて、一つのことに集中して深く学んでおけばよかった」という、前頭葉の理性からくる言葉なんです。

「変わりたくない」脳は安心・安定を好む傾向にあります

あなたの脳にとって、大事なことは何だと思いますか?

答え:今の現状を維持して、命を保ち続けることです。

何事もなく、平穏無事に生き続けていくことが、脳の最大の使命なんです。

そのためには、変化や、危険なことを避けて、できるだけ安全で安心する方向へ意識が向いていきます。

こうした脳の機能を、ホメオスタシスと言います。

専門用語で言うと、恒常性維持機能です。

「今生きているんだから、変化する必要なんてないんだよ」と考えて、現状を維持する方向に意識が傾いていくんです。

例えば

脳にとっては「新しい習慣」を身に付けようと日常生活を変化させることは、好ましくない。

自分のためになる素晴らしい行動を習慣にしようとしても、変化を嫌う脳が「新しいことなんてしたらだめ」と指令を出してくる。

脳は、現状維持を圧倒的に尊重する「超保守派」なんです。

  • ダイエットが続かないのも
  • 英語の勉強が続かないのも
  • 筋トレが続かないのも

やった方がいいとわかっていて、ズルズルと先延ばしにしてしまい、やってもすぐにやめてしまうのは、変化を嫌う脳が新しい習慣にストップをかけているからです。

ザックリポイントをまとめると

「変化を良しとせず、あとでいいやと先延ばししてしまうのは、脳の持っているホメオスタシスが機能しているからだ」というイメージです。

「脳」はマイナス思考に傾きがち

大変な作業や時間がかかる仕事にとりかかるとき「自分にはできないかも」と、マイナス方向に考えてませんか?

最悪な事態のイメージが脳内に浮かんできて、その場で足踏みするばかりで動けずにいますよね。

理由はシンプルでして、

私達の脳は、ポジティブよりもネガティブな方向に意識のベクトルが向きやすいようにできているからです

何かやろうとして行動を起こすとき、マイナスな状況を想像してしまうことを、ネガティブバイアスと言います

専門用語で言うと、否定的偏向です。

人が、ネガティブバイアスを持つようになった理由は単純でして

生物界には、弱肉強食のピラミッド法則が働いているからです。

いつ別の生き物に襲われるかわからない状況下で生きていくためには、常に最悪な事態を想定することが大事ですからね。

しかし、人類の文明が発達して、別の生き物に襲われる脅威がほとんどなくなった現代社会では、ネガティブバイアスは、あなたの行動に悪い影響を与えるパターンもでてきています。

繰り返しになりますが、人は新しいことに挑戦しようとすると、「自分にはできないかも」とマイナス思考に傾いて不安になり、あとでいいやと先延ばししてしまうんです。

先延ばしの正体は、人類が厳しい生物界のピラミッドを生き抜くために必要だった「脳の考え方のクセ」の名残なんです

「ついついスマホを見てしまう人」は先延ばしグセがつきやすい

あなたは、暇があるとすぐにスマホの画面を見てませんか?

ちょっとでも隙間時間ができると、LINEを見て、ツイッターのタイムラインを見て、インスタグラムをチェックしてと、やっちゃいますよね。

例えば

  • 歩いているとき
  • 信号待ちのとき
  • 電車やバスを待つとき
  • 友達を待つとき
  • 食事をするとき
  • 家でごろごろするとき
  • 寝るとき

一日の生活の中のちょっとした隙間時間で、スマホを見ているはず。

実は、このように常にスマホをチェックする習慣は、あなたの使える時間を奪ってしまっているんです。

スマホをずっと見てたら、やろうとしていたことにいつまでも取り掛かれず「あとでいいや」となってしまい、やらずに終わってしまう。

スマホの普及で、生活が便利になった反面、現代に生きる私たちは先延ばしグセがつきやすくなったとも言えますね。

「脳」の先延ばしグセは、改善できます

自分は、怠けものだから。そういう性質だから、先延ばしグセがあってもしょうがないか。

というわけには、いかないですよね。

先延ばしグセを残したままだと、やるべきことや仕事・人生の目標が達成できず、だらだらと意味もなく過ごすだけになってしまいます

じゃあ、どうしたらいいでしょうか?

例えば

  • 意思の力でなんとかする
  • 根性を身に付ける
  • 優柔不断な性格を治す

など、たたき上げの精神論でなんとかしようとしても、なかなか変わらないですよね。

じゃあ、どうしたらいいのか?

やるべきことは、シンプルでして

脳が先延ばしを命令してくるなら、脳自体の行動パターンを変えてしまえばいいんです。

「やりたくないから、あとでやろう」と考えるほど、だんだんやりたくなくなってきますよね。

それでも、いつかはやらないといけないことなら、さっさと終わらせて心の不安要素を取り除いておきましょう。

あなたの「やりたくないなあ」「後でいいや」と考えてしまうクセを改善出来たら、人生がきっと素晴らしい方向に変わっていくはず

ということで、次回の記事で先延ばしの改善方法を具体的にお話ししていきますね。

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