【行動経済学の基礎】人はすべて相対性で判断している【事例付き】

こんな方におすすめ

  • 相対性の秘密を知りたい。
  • 同じものを見ているのに、大きく見えたり小さく見えたりする理由を知りたい。
  • おとり効果の具体例を知りたい。

 

あなたの判断基準は、すべて相対的であると気づいていますか?

あの人は、背が高いし、あの人は、魅力的だ。

あなたが普段行っている判断は、対象そのものを見て決めているのではなく、周りにあるものと比較して決めているんです。

ということを、記事にまとめてみました。

前回までのあらすじ

前回までの記事で、

【行動経済学の基礎】なぜあなたはその選択肢を選んだのか?【答えは相対性にあります】

について、解説してきました。

行動経済学の基礎をガッツリ学びたい方へ

とり急ぎ、行動経済学の基礎をガッツリ学びたい方は、予想どおりに不合理をポチっておきましょう。

背が高い人の相対的な秘密

人を見て「あの人背が高いな」って判断するときに、何を基準にしているか理解できていますか?

きっと、周りの人と比べたときに高いから、あの人背が高いと判断しているんですよね。

そのとおりです。

他の人と比べたときに、相対的に背が高いと判断しているはず。

であれば、

身長185cmの男性を囲んだ実験をしていきます。

14人の男性に協力してもらい

➀身長185cmの男性Aさんの周りを、173cmの男性6人が囲んでいる状態を作る

➁身長185cmの男性Bさんの周りを、200cmの男性6人が囲んでいる状態を作る

この2組を並べた状態にして、身長185cmの男性の背の高さが、どのように映るか見ていきます。

この場合、あなたの目には、身長185cmの男性がどういうふうに映っているでしょうか?

きっと、173cmの男性6人に囲まれたAさんの方が大きく見え、200cmの男性6人に囲まれたBさんのほうが小さいように感じているはずです。

当然、AさんもBさんも185cmなので背の高さは同じなんですが、周りを囲んでいる人の背の高さが違うだけで、まったく違って見えてしまうんですね。

すべてのことを相対的な関係で判断している

あなたは、何かを見たときに、他のものと比べている事実に気づいていますか?

そうなんです。

人間は、物事を相対的に捉えずにはいられない生き物なんです。

例えば

パソコン、スマホ、コンビニ弁当、恋人、ぼっち、サークルの先輩

その他にも

休暇の過ごし方、どんな趣味をやるか、何を勉強するかという経験や、

嬉しい、楽しい、好き、嫌い、美しい、賢いなど、ものごとを判断するときの見方

すべてを相対的に判断しています。

つまり、あなたはいつも

コンビニ弁当とコンビニ弁当

ぼっちとぼっち

スマホとスマホ

休暇の過ごし方と休暇の過ごし方

を比較している。

相対性の話で僕がパッと思いつくのは、

スポーツジムでやる「自己満足のエクササイズダンス」

ダンススクールで習う「人に見せるためのダンス」

の違いです。

スポーツジムに通いダンスプログラムに入って手足だけをなんとなく動かして「私、ダンスやってます」というAさん。

「そんなもんがダンスだって?」僕はあきれた口調で言って「ダンスっていうのは、こういうのを言うんだ」と、首と胸と腰のアイソレーションの連動技をやるでしょう。

パン製造機が売れた秘密

相対性の事例を、さらに深掘りしていきます。

あるメーカーA社が、家庭用のパン製造機を売り出し始めた。

当時は「パンをわざわざ作るよりも、買ったやつを食べたらいいじゃん?」

という風潮で、まったく売れなかった。

そこで、マーケティング会社に相談したら、次のような解決策を掲示された。

今の製品よりも、大型で値段が2倍くらいのパン製造機を作ること

すると、どうなったか。

パン製造機の売り上げが、ぐんぐん伸び始めたんです。

なぜかって?

お客さんからすると

1種類のパン製造機だけだと判断できない

しかし、パン製造機が2種類になったことで、小さくて安いほうが手ごろで使いやすい

商品を相対的に比較できるようになるからです。

「パン製造機のことなんてさっぱりわからなくても、二つを比較したときに、小さいほうが安いし妥当かな」と判断するわけです。

こうして、パン製造機が売れるようになりました。

合コンの秘密「おとり効果」

あなたは、5:5の合コンに行くとしたら、どんな友達を誘いますか?

僕が、あなたにアドバイスするとしたら、ポイントはシンプルです。

背格好、体型、顔の雰囲気があなたと似通っていて、

あなたよりも少しだけ、魅力的でない人

を一人、合コンに誘いましょう。

理由は、シンプルで

あなたが、付き合うに値するかどうか、比較できる対象がないと、あなたの魅力を判断するのが大変だからです。

そして、

おとりとして連れてきた友人とあなたを比較すれば、あなたがより魅力的に見えるし

実は、周りにいる別の合コンメンバー達と比べたときにも、あなたが魅力的な存在に見えるんです。

100%そうなるとは言えませんが、あなたに注目が集まる割合が圧倒的に増えます。

具体的な外見で言うと

  • 男性であれば、血管の浮き出た二の腕のかっこよさ
  • 女性であれば、手入れの行き届いたきれいな指先

など、あなたと比べて、ちょっとだけ能力値が低い友人を選びましょう。

外見以外でも、

  • 会話能力
  • 歌唱力
  • 周りの人への優しさ
  • 周りに気配りができること

など、あなたと比べて、ちょっとだけ能力値が低い友人を選ぶことです。

この話を聞いて

あなたよりもちょっとだけ容姿が魅力的な友達に、合コンに誘われる

状況になったら、友達としてなのか、相手を魅力的に魅せるためのおとりなのか、ぜひ考えてみて下さい。

給料と相対性の関係

なぜ自分と同じくらいしか働いていないあの人は、自分よりも給料が高いのか?

あなたは、こんふうに考えたことがあるでしょう。

そうですよね。

わかります。

例えば

過去の自分の初任給が15万円で

勤続3年後の自分の給料が、20万で

自分の近くのデスクで、同じような仕事をしている勤続3年目の同僚の給料が21万だったらどうでしょうか?

あなたの給料自体は、3年後に5万円も増えてるんですから、胸を張って喜ぶべき話ですよね。

ですが「同僚」の給料が自分より1万円高い、という相対的な事実に、嫉妬してしまう。

自分と同じくらいしか働いていないのにと、疑問に思い妬んでしまうんです。

そして、他人との比較を表した古い言葉で

隣人のものを一切欲しがってはならない

という、モーセの十戒のワンフレーズがあります。

つまり、人間は、生まれつき自分と他人を比較するようにできているんです。

給料に対する男性の満足度を決めるものは?

給料に対する男性の満足度は

妻の姉妹の夫より、多く稼いでいるかどうかで決まります。

なぜかって?

大抵の姉妹の間では、お互いの夫の給料の話はするだろうし、手っ取り早く比べられるからです。

800円の価値と相対性

同じ800円でも、節約しようとする場合と、節約しない場合があるのはなぜでしょうか?

例えば、Tシャツを買う場合

今いるお店で、3000円のTシャツが売っている。

歩いて15分で行ける別の店には、同じ1シャツが2200円で売っていることを思い出した。

あなたならどうしますか?

ほとんどの人は、800円のために別の店まで行くと答えています。

そして、スーツを買う場合

今いるお店で55000円のスーツを買うことにした。

そのとき他の客が、歩いて15分かかる別の店には同じスーツが54200円で売っていると耳打ちしてきた。

あなたなら、どうする?

ほとんどの人が、800円のためにわざわざ別の店に行かないと答えています。

800円は、800円なので、どんな数え方をしても変わりません。

ここで自問するべきは、15分歩いて別の店に行くことが、節約できる800円の価値に値するかどうかです。

800円の節約になる商品の値段が、3000円だろうと、50000円だろうと関係ない。

ここが、相対性の判断をするときの問題点です。

安売Tシャツの割安感と、定価のTシャツを比べると、対比が大きいので、15分歩いてでも800円節約するべきだと考える。

ですが、55000円のスーツの場合、相対的な割安感がすごく小さいため、800円余計に支払う方を選ぶ。

つまり、

800円の貨幣価値は変わらないけれど、

商品の値段と比較したときの割安感が大きいか小さいかで、あなたの中で800円の相対的な価値が変わっていく

というわけです。

海外旅行と相対性

海外旅行で同じ日本人に出会って意気投合したら、あなたはその出会いに運命を感じますか?

例えば

あなたは、フランスに長期の旅行で来ている

周りはみんなフランス語をしゃべっていて、あなたはフランス語が全くしゃべれない

そこで、同じくフランス語を喋れない、日本人旅行者のAさんと出会った

日本の話題で盛り上がったあなたとAさんは、旧知の仲であるかのように、いろんなことを語り合った

帰国の日になると、名残惜しさを残しつつ別々に帰国した

日本から遠く離れ、フランスにいると、同じ日本のことを話し合える者同士で意気投合しますよね。

ですがもし、日本に帰ってきてAさんと再会したらどうでしょうか?

あなたが、日本に帰ってきて3か月後

帰国の日に連絡先を事前に交換していたAさんと晩御飯を食べる機会ができた

でも、フランスの時のように、Aさんと強いつながりを感じることはなかった

フランスで会ったときは、あんなに会話が盛り上がっていたのに、なんでだろうという気持ちが残る。

なぜでしょうか?

理由はシンプルでして、

フランスにいると、周りはフランス人ばかり

異文化の中にいる、日本人同士、相対的にAさんと深いつながりを感じていた

ですが、日本にいると、家族や友達がいるため、周りはすでに深いつながりがある人ばかり

同じ日本文化を共有している日本人はたくさんいるので、相対的にAさんと深いつながりを感じない

あなたは、心のつながりを相対的に判断しているからです。

ですので、海外で同じ日本人に出会い、運命的なつながりを感じても、それはその場の雰囲気だけのものであるかもしれないことを知っておいてください。

そうすれば、日本に帰ってAさんに出会っても、落胆することはないでしょう。

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